11月10日(土) 講座⑤対話型鑑賞サポートに挑戦
2018年11月10日
「さっぽろアートステージ2018」関連事業として、11月23日(金・祝)に行う
SCARTS アートコミュニケーターによる【対話による鑑賞サポート】に向けて、
当日の活動に参加するメンバーが練習を開始しました。
今まで講座を重ねてきたアートコミュニケーターたちですが、
今回の【対話による鑑賞サポート】がデビューとなります。
みんな、楽しみと緊張とが入り混じりながらも
本番に向け、真剣な表情が印象的でした。
まずは講座③で、山崎先生が実際に
「対話による鑑賞」のファシリテーターを行ってくださった際の
映像を見返すところから始めました。
これから自分たちが実践する立場になって確認すると、
また違った視点で見ることが出来たのではないでしょうか。
そして、山崎先生が使っている言葉や振舞い方に注目し、
その効果についてみんなで話し合いました。
・ニコニコしている。
・話題にあがっている箇所を指差ししてくれるので、注目できる。
・ひとつひとつの言葉にうなずいてくれるので、話しやすい。
・発言をまとめてくれたり、言い換えてくれる。
・発言に対して評価をしていない。
・どの発言も面白がって聞いてくれる。
・アクションが大きい
など、沢山の気づきがありました。
どの要素も「対話による鑑賞」をおこなう上で大切なポイントです。
前回の講座で、アーティストの方々から作品の意図や制作について
インタビューを行っていることもあって、
アートコミュニケーターたちの中には
「作家の意図を伝えたい」という意見の方もいらっしゃいました。
この発言から、「対話による鑑賞」の目的や、
今回の実践活動をどのような場にしていきたいのかという、
とても大切な議論にまで発展しました。
本質的なことを考えるよいきっかけとなりました。
次に、それぞれ担当する作品ごとに分かれ、
鑑賞者からどんな言葉が出てくるのかを想定し、
○目で見て気が付いたこと
○感じたこと
を付箋に書き出し、言葉を結び付けたり、関連付けたりして整理しました。
ここでは、前回の講座④でそれぞれが作った作品鑑賞メモが参考になりました。
その後、それぞれのワーク内容をグループ内で共有することで
新たな発見も得られました。
この作業を通じて、
鑑賞者からどんな言葉が飛び出しても受け入れるための準備を整え、
本番に向け実践練習に入っていきます!
ついに実践練習の開始です!
アートコミュニケーター同士が小さなグループになり、
ファシリテーターと鑑賞者、そしてその場を客観的な視点で見るコーチ役となって
小さな実践と振り返りをセットで繰り返しました。
上達の鍵は「実践練習」と「振り返り」です!
たくさんの実践と、対話の中で起きていることを振り返り、
仲間同士で意見交換をし、改善策をともに考えていきます。
この講座が本番前最後の講座になります。
ここからは、アートコミュニケーターたちが自主的に集まり
練習を重ねていきます。
「実践」と「振り返り」を繰り返しながら、
互いに意見を出し合い、自分たちの活動をつくっていきます。
この積み重ねが、
当日の鑑賞の時間を豊かにしてくれるはずです!
(アートコミュニケーション事業担当 渡部)
<お知らせ>
SCARTSアートコミュニケーター 「対話による観賞」
「見る・考える・話す・聴く」という4つの要素を基本に、アートコミュニケーターや他の鑑賞者と対話を通して楽しく作品鑑賞をおこないます。途中からでも途中まででもご参加いただけます。
作品解説や音声ガイドとはまったく違う「対話による鑑賞」、是非体験してみませんか?
11月23日(金・祝)
①10:00~11:00 ②11:15~12:15
③14:00~15:00 ④15:15~15:15