近美コレクション「ヴィジュアル・ガストロノミー」鑑賞レポート
近美コレクション ヴィジュアル・ガストロノミー ―いただきます。ごちそうさま。
北海道立近代美術館
アート
2020 09/19
|ー2020 11/08
UP:2020/09/27
人はパンのみにて生きるにあらずと言いますが、そうは言っても、腹が減っては戦はできぬのも真実で、しかも、出来る事なら、単なる栄養補給などと、文字通り味気ないことではなくて、とにかく美味しいものが食べたくなるのが人の性。そんな食いしん坊の私にぴったりな展覧会が近代美術館で開催中と聞いて、お腹を空かせて行ってきました。
「ビジュアル・ガストロノミー」と題して、所蔵している作品から食をテーマにした様々な作品を集めたもの。腹の足しにならないものを観てどうするんだと無粋なことを言ってはいけませんね。この後の食事はどうしようかと考えながら観る絵も乙なものです。浮世絵を見てお鮨が食べたくなったり、シャガールを観て葡萄酒が飲みたくなったり、かえってごちそうへの思いが募ります。
海外の美術館から運ばれてきた巨匠の傑作や大作が鎮座まします展覧会ではありませんが、しゃれた企画で大いに「目の美食」を楽しませていただきました。こういう展示こそ、学芸員さんたちの腕とセンスの見せ所なんでしょうね。
ちなみに、私は無性に炒飯が食べたくなったのですが、いったいどの作品の影響だったのかな。それはともかく、ごちそうさまでした。
鑑賞データ
日時:2020年9月22日
場所:北海道立近代美術館