アルテピアッツァ美唄 安田侃彫刻美術館2 ~こころを彫る授業~

2月の「こころを彫る授業」

安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄
アート彫刻

2021 02/06

2021 02/07

UP:2021/03/21

2021年2月6日に、アルテピアッツァ美唄 安田侃彫刻美術館の彫刻教室「こころを彫る授業」に参加した時の話をしたい。以前、美術館の作品について紹介したが、今回は彫刻教室に参加するために美術館に赴いた。

「こころを彫る授業」は彫刻教室であるが、習うのは道具の使い方くらいであって、作品は自由に作ることができる。「こころを彫る授業」とあるように、自分のこころと向き合いながら、自由な発想で作品を作るのがいいのではないかと思う。

さて、素材はイタリア産大理石と札幌軟石から選ぶことができる。私はせっかく北海道にいるのだからと札幌軟石を選んでみた。最初はノミで大まかに形を作っていくのだが、札幌軟石は比較的柔らかいため、バリバリと面白いように削ることができ、大変気持ちがよい。石全体を見渡し、どう削るか思考を巡らしながら玄能をふるっていると、いつの間にか夢中になっており、あっという間に時間が過ぎていく。人里離れた山の中に来ていることもあり、普段抱えている悩みを一時忘れて、こころを休めることができた。

今の時期、美術館は雪が降り積もっており、夏とは違った景色であった。工房では美唄産の石炭を使用する石炭ストーブが炎を上げており、来館者を暖める。屋外の彫刻も、雪の中に佇んでおり、一味違う趣を見せた。自然豊かな美術館なので、季節を変えて訪ねてみるのもいいものである。

「こころを彫る授業」は、美術館内ストゥディオアルテで毎月第一土曜・日曜に開催される(二日続けて参加する人が多いようである)。自らのこころを休ませ、見つめなおすことができる良い機会になると思うので、興味のある方はぜひご参加いただきたい。スケジュール等は公式HP https://www.artepiazza.jp/workshops-events/curve/をご参考いただきたい。

村松英一郎

レポート

村松英一郎