「齋藤玄輔 THIS PLACE THIS TIME 2020 sapporo」特別企画③ ~企画に参加したメンバーのコメント~
齋藤玄輔|THIS PLACE THIS TIME 2020 sapporo
2020 02/23
|ー2020 03/29
UP:2020/03/16
最後に「齋藤玄輔 THIS PLACE THIS TIME 2020 sapporo」特別企画に参加したメンバーのコメントをご紹介します。
齋藤玄輔さんにお会いする前に技法を探るために様々な実験を行いました。その前段階を踏まえてレクチャー、そして再現に挑むと、氏の工夫や努力がひしひしと感じられ忘れがたい企画となりました。本来この企画は作品の傍で来場者に氏の技法を体験して頂くものでしたが、新型コロナウイルスの影響で変更しました。コロナウイルスの影響が一刻も早く収束することをお祈り申し上げますと同時に、この記事で皆様が楽しんで頂けたら幸いです。
(杉谷 紬)
深い青に浮かびあがる植物の光の輪郭。展示の案内を手にしてすぐに鑑賞プログラムをやりたいね!と意気投合。押し花にカーボン紙をのせインク面を少しずつ削り落としていくという説明を頼りに、雪の中わずかに残る草や葉、自宅の観葉植物を持ち寄り、試作しました。インクをうまく削り取れず、カーボン紙を水やお湯につけたり、削る綿を変えたり…。その後、幸運にも齋藤玄輔さんより技法を教えていただくことができ、私たちもそれぞれの小さな植物にTHIS PLACE THIS TIMEを感じることができました。プログラムは実施できませんでしたが、このレポートが作品に関心をお寄せいただくきっかけになれば嬉しいです。
(稲垣 恵)
「マスキングテープでも模様が取れますよ」齋藤玄輔さんは、小さな子も参加できるワークショップを想定して、アドバイスをくださいました。ご自身の作品は丹精込めた素晴らしい完成度ですが、この技法についてはとてもオープンで自由なレクチャーでした。
そこで、「玉ねぎの皮」はどうだろう・・・私やってみました!
意外とアートな仕上りに感激です。
いつかこの「楽しいワークショップ」を開催したいと心から思います。
(柏原純子)
レクチャー当日、私たちは齋藤さんを囲むように覗き込みました。くるくる動く指先を見ていると、作品が生まれる瞬間なんだと思い少しドキドキ。やがてカーボン紙をめくると、不思議な光を放つ青色がほのかに現れました。これまで道具を変え、材料を選び、果てはカーボン紙を水につけて、それでも出せなかったあの青色です。そんな試行錯誤を齋藤さんは「嬉しいなあ」とやさしく笑って下さいました。私たちは作品以上に齋藤さんのお人柄に魅了されました。
(藤田倫子)
今回、ワークショップ手伝いの誘いを受けて参加したので、フライヤーは確認していたのですが、齋藤さんにお話を聞くときに初合流でした。
齋藤さんの手から生み出される繊細な作品たちにとても心を奪われ、自ら行ってみて更に楽しさがありました。
とても地道な作業の連続ですが、出来上がったときの感動もひとしお。
素晴らしい作品群の技法に触れられて素敵な体験をさせていただきました。
この感動をいつか沢山の人々と共有出来るきっかけを作りたいです。
(山際 愛)
ここまで読んでいただきありがとうございました。今回の企画を通して「齋藤玄輔 THIS PLACE THIS TIME 2020 sapporo」の展示に興味を持っていただけたら幸いです。これからもSCARTSアートコミュニケーターは様々な企画に邁進してまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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●「齋藤玄輔 THIS PLACE THIS TIME 2020 sapporo」特別企画②
~齋藤玄輔さんの技法を体験してみよう~