アーティストインタビュー:真吏奈

ONE ~ひとりの女性~

SCARTSコート(札幌市民交流プラザ 1F)
アート特集

2022 03/09

2022 03/16

UP:2022/03/31

女性の描き方のこだわり

鈴木:「こんな女性を描こう」と意識していることはありますか?

真吏奈:強い女性や、活発的な女性を描くことが多いですね。

私は幼少期から母、母の姉の3人暮らしだったんです。母と叔母がどちらかというと強い女性で、それを見て育ったので、私の中に女性は強いものという気持ちがあります。

それと、女性に対する問題、社会進出、結婚、子育て等、いろいろなハラスメントがありますよね。彼女たちを見ていると、もう少し女性が生きやすい環境や、世界になっていったらいいな、と思っていますね。

私自身も、女の子として生まれて、スカートがすごい嫌でした。

どうしてスカートを履かないといけないんだ、女の子は!っていう気持ちがあって、それを表現すると周りからは男の子みたいだね、と言われました。

でも、時代だと思うんですけれど、今って中性的な方が増えましたよね。

昔は女の子は女の子らしくとか、そういうのがよくわからなくて、何でそういうこと言うんだろう?っていう気持ちがありました。

女性に対するその世間のイメージとかあると思うんですが、世間がもう少し女性に優しくなればいいのになとは思っています。そういう意味でも多分女性を描いてるのかなって思うんですけど。

鈴木:真吏奈さんの作品、色はパステル調なんですけれど、強さを感じますよね。

真吏奈:嬉しい、すごい嬉しいです。伝わってるんだ!と思って嬉しい。

怨念というか、色明るめなんですけど女性の表情とか、怒ってるわけではないんですけど、強く生きようっていう、たくましさとか勇ましさを絵で、表現しています。

鈴木:すごくかわいいんですけど、 正しいというか、目力があると私は思っていて、キ!っていうか、カ!っていうか。ガ!というか(笑)。

真吏奈:歌舞伎みたい。カ!(笑)。伝わって、すごい嬉しいです。

鈴木:具体的に女性を描く上で、こだわっているところはありますか?

真吏奈:そうですね、モデルさんとか写真とか選んで、描いたりはしてるんですけども、選ぶ女性も強めな顔の人というか…甘い顔なんですが、目力というか、生意気そう、みたいな表情をされている女性の写真を選んでいます。描く時も女性がピシッと締まるように、でも周りはちょっとふわんとさせる、というのを意識してます。

(4ページ目に続く)

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